幕板・破風板のひび割れが気になる

幕板クラック
幕板・化粧幕板とも呼ばれる部位ですが。

建物に付随してる横に長い板のことを言います。

1Fと2Fの間だったり、バルコニーの袖壁の上下にあったり

デザインやアクセントとなっているものです。

またつなぎ目を隠したりして見栄えを良くする部位です。

この幕板の出っ張った角(出隅といいます)部分がひび割れしたり、

反ったり、乖離したようになっているものがよくあります。

良く似た部位として破風という部位がありあす。

破風クラック
こちらは、屋根と外壁の際の所にあたります。

こちらも出っ張てる角、出隅です。ちなみに凹んでいる角は入隅といいます。

ひび割れや乖離してるのは基本として殆ど出隅です。

では、なぜこの部分がにひび割れが発生するのでしょう?

このジョイントの部分には細いシーリング材が元々施されています。

紫外線などの影響によって経年劣化を起こします。

緩衝材的であり、また間を埋めるという意味合いのものであるので

これが劣化してしまうと日常的な振動や地震によって必然的に乖離していきます。

出隅部分は応力もかかりやすく、尚且つ大きく影響を受けやすい場所です。

幕板天端
もう一つ多くある原因として、上記写真は1Fと2Fの間の幕板を

上から撮った写真です。

この箇所を幕板の天端などといいますが、この部分にもシーリングが

元々施されています。この部分のシーリング材が経年劣化すると

雨水などの水分が幕板の中というか、裏側に浸透していきます。

そうすると幕板の内側に水分量が増え基材自体が劣化していきます。

はじめは塗装が少し剥がれてきたりして、そして幕板が反りだし、ひび割れ

腐食などへと進んでいきます。

また場合によっては、この天端に元々からシーリング処理されてない

場合もあります。その場合はもっと劣化が早い時期に発生していきます。

劣化が進行しすぎると

破風劣化

かなり劣化した破風板・幕板です。

幕板劣化

これらの写真はかなり劣化が進行した状態なので

すぐにことような状態になるわけではありません。

しかしながらメンテナンスをしないで放置しているとこのような

状況になってしまいます。

こうなると塗装だけでは済まないので、幕板・破風板の交換となり

費用もかさみます。

さらにこの幕板や破風板そのものだけではなく、

そこにつながっている特に天井板部分のボードも腐らせてしまうことが

多くあります。そうなるとこの天井部分も貼り替えとなりさらに費用が

プラスとなってしまいます。

この角の出っ張り、出隅部分は幕板や破風板だけではなく

サイディングやモルタル外壁自体の出隅にも起こりやすいです。


出隅クラック
やはり角の出っ張り部分は応力がかかりやすい場所えあるということですね。

これらも放置すると、すぐに部屋内に漏水とはならないですが

裏側から内部のボードを腐らせたり、黒カビの発生などにつながっていきます。

メンテナンス方法は?

幕板、破風板、外壁の出隅も、基本はシーリング材やフィーラー材で

その隙間を埋めて、その上から塗装を施していけば大丈夫です。

もう反ってしまった、幕板や、外壁材は(特にサイディング)

上から釘などで押さえることが多くはできません。(かえって割れてしまします)

かといって無理やり抑えても反発してくるので、これまた基材の割れや

シーリング材の切れにつながってしまいます。

可能な限り適度に押さえながらシーリング処理していくのが良いと思います。

 

こうしてみてみると、やはり適切時期のメンテナンスは重要であると共に

少し早めからの注意、点検の必要性が大事なことがわかります。

皆様気になる点などがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

建物点検も当然無料ですので是非ご活用頂ければと思います。

 

次からはシーリング材についてくわしくお話していきたいと思います。