外壁ひび割れ補修痕について
前回に続いてひび割れのお話です。
クラック補修したあとは、フィーラーやコーキング処理にしても、
樹脂モルタル左官やUカットにしても
全て外壁の柄(パターン)上で細い太いなどひび割れの幅にかかわらず
その部分は平らになります。
物理的に当然その補修痕が残ります。
そのままでは外壁工事前よりもより目立つようになります。
施工前には普段きづかなかったようなひび割れが
すぐに目に入るようにになってきます。
内装などでもそうですがクロスや床のクッションフロアなども
元々あった下地の凹凸などが施工後の方が目立つようになります。
そこで、クラック補修後に肌合わせが必要となります。
パターン付けともいいます。
クラック部分を外壁の柄に合わせるようにパターンをつけていきます。
目立たなくなるようにぼかしでいく感じです。
破風部分のクラック補修前と肌わせ仕上げ後
外壁クラック補修後と肌わせ仕上げ後
外壁の柄になるべく近づけて違和感がないように仕上げます。
実際はよくよくみるとあとはわかります。
日光のあたり具合や、天候によってもその目立ち方は違ってきます。
ひび割れが多くあったり、ひびの劣化度、また日光のあたり具合によって
見えたり見えなかったりします。
外壁のひび割れ劣化度によっては、肌わせしてもぼかしきれないこともあります。
その場合はマスチックローラーというもので全体的に新しくパターンをつけたり、
再度吹き付けをおこなってパターン付けをする場合もあります。
その際に検討が必要となるのは、
柄をつけるのはその外壁面だけにするのかどうか?です
広範囲、もしくはその面全体を新しくパターン付けした場合、
今度は他の外壁面と柄違ってくるという問題点です。
外壁面、東西南北全てパターン付けすると当然費用も上がります。
外壁リフォームにおいては、美観も非常に大事な要素です。
お金を沢山かければいいというものではありません。
実際のクラック状況によって、建物保護を第一優先に、
次に美観も含めて施工法、費用など適切なご提案を差し上げます。
次回はサイディング材のひび割れについてです。