外壁塗装 建物の種類について

【日本一わかりやすい外壁リフォーム講座】第3回

今回は建物の種類編です。

建物の造りには種類があります。それらによっても劣化症状やメンテナンスの仕方も少しづつ違ったりもします。その方法を学ぶ前にまずは大まかな種類を勉強していきましょう。

大きくは木造・RC造・ALC造となります。

木造はもう皆さんご存知のように、木の柱や梁で出来た建物です。木造軸組工法、一般的に在来工法と呼ばれるものと、枠組壁工法、ツーバイフォーがあります。前者は柱と梁で支える工法で後者は構造合板を取り付けた壁と床で支える構造です。木造は一般住宅からアパートなど、高さでいうと高くて4階建てまでです。

 

RC造は鉄筋コンクリートのことです。一般的にビルやマンションに使われているものです。
Reinforced Concrete Constructionの略です。RCは簡単に言うと鉄筋(棒状のスチール)をコンクリートで固めた柱で作られているということです。同じ派生でS造というのがあります。S造とは鉄骨で作られた建物です。昔の建物に多いです。同じくSRC造というのがあります。これまた簡単に説明しますと、鉄鋼の廻りを鉄筋が囲っていてそれをコンクリートで固めた柱で作られているイメージです。強度が一番高いものとなります。その分当然お値段も張ります。

 

次にALC造ですが、オートクレープ養生した軽量気泡コンクリートと呼ばれ物で、なんかややこしいですね。RC造などは重いという欠点があるのですがそれに対してALCは水の中にいれると浮きます。ちょうど軽石のような感じです。燃えにくく、断熱性があります。鉄筋をこれで固めたものです。そんなイメージからALCの英語表記をAir Light Concreteと勘違いされてる方も意外と多いんですが、実際はAutoclaved Light Weight Concreteです。ハウスメーカーの旭化成、へーベルハウスさんの建物はこれで出来ています。

 

その他PC造があります。プレキャストコンクリートのことです。RC造などは現場で一般的に呼ばれている型枠作業といって現場で構造物を作っていきます。それに対してPC造は工場であらかじめ作成されたパネ状のものを現場で組み立てていくイメージです。現場生産と工場生産みたいな違いです。現場へ持ち込んで組み立てるので建設工期が短くて完成します。

 

こういったように大まかではありますが、建物には色々種類があります。

またこれらがそれぞれの部位によって組み合わさったものもあります。

それぞれによって独特の劣化症状があったりメンテナンス方法が違う部分もあります。これについて詳しくは構造別に順次掲載していきます。

 

さて次回はその木造住宅の外壁仕様についてです。