外壁塗装の塗料の種類

 

外壁塗装の種類

 

 

 

 

 

【日本一わかりやすい外壁リフォーム講座】第2回

今回は外壁塗装の塗料の種類についてお話します。

それぞれのより詳しい説明は後日アップしますので、まずは大枠的なことをお話致します。

 

塗料を作っているメーカーさんは、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研の3大メーカーさんが最大手の会社となります。

 

この中で日本ペイント・関西ペイントは知ってるけどエスケー化研は聞いたことがないという方も多いかもしれませんが、住宅関係の塗料ではこのエスケー化研さんがNo.1の取り扱い量です。この3社が国内で圧倒的なシェアを持っています。

その他、菊水化学、水谷ペイント・日本特殊塗料・TOTO(光触媒)・AGCコーテック(旭硝子)・日進産業(ガイナ)なども有名どころです。

 

塗料には下記の表のように、下からアクリルウレタンシリコンフッソ・セラミック無機塗料の順番で耐久性が上がっていきます。当然お値段も上がっていきます。

 

現在一番一般的に使われているのはシリコン塗料です。耐久性も高く、コストパフォーマンスに優れています。

 

ハウスメーカー・ビルダー・リフォーム会社さんなどどこも標準はシリコン仕様となっています。

耐久性、耐候性とは、紫外線や風雨によって日々劣化していきます。シリコン以上の塗料は5〜7年まではそんなに差はありません。その後劣化の進み具合が早いか遅いかです。紫外線により塗膜の表面が劣化していきます。

簡単に言うと光沢がなくなってきます(光沢保持率)それによって汚れがつきやすくなったり防水性が低下していきます。ちなみに外壁などの汚れの原因は静電気の発生です。塗膜の表面で発生した静電気が空気中の埃、排塵を引き寄せて付着していきます。

 

塗料には溶剤系と水性があります。

溶剤系とはいわゆる油性ということです。

 

違いはまずは臭いです。水性は殆ど臭気がありません。油性は有機溶剤の独特のシンナー臭気があります。昔はペンキというとシンナーのキツイ臭気のイメージあがると思いますが、最近は弱溶剤といって臭気がおさえられたものもあります。

元来は油性の方が耐久性があるというイメージがあるとおもいます。(水性は水で流れるとか溶けると思っていらっしゃる方もいますがそれは間違いです問題ありません)現在は水性の耐久性が高まってきておりそんなに差はありません。

 

昨今では公共の施設などは水性が主で、一般住宅やビルマンションも水性が主流となっています。やはり臭いであったり、アレルギーを考慮してです。リフォームされているお宅のご家族(特に小さなお子様)はもちろんの事、その近隣の住民の方のご配慮の必要度もすごく大事で高まっているので水性が主流となっています。

ただモルタルやサイディングの主な広い面積の外壁面は水性ですが、雨樋、破風、水切りなどの板金部は油性の方が良いのと、屋根塗装は外壁以上に紫外線の影響をうける過酷な条件なので油性を使う事が主です。ただ屋根面は風などで上空にすぐに臭いが飛ぶので、また付帯物(雨樋、板金)は小面積なのでそれほど臭気が残らないので問題ありません。どうしてもの場合は全て水性でも可能です。

 

実際の施工はお建物の状態や立地条件その他を考慮してのプランニングを致します。

 

塗料耐久年数

無機塗料(ハイブリッド)
18年〜20年 アプラウドシェラスターNEO(日本ペイント)・セミフロンスーパー(KFケミカル)
フッソ樹脂・セラミック
15年〜18年 セラタイトF(エスケー化研)・アクアフッソ(関西ペイント)
シリコン樹脂
12年〜15年 シリコンセラUV(日本ペイント)・セラミシリコン(エスケー化研)・アクアシリコンACⅡ(関西ペイント)
ウレタン樹脂
7年〜8年 一液ファインウレタン(日本ペイント)・クリーンマイルドウレタン(エスケー化研)・セラMレタンⅡ(関西ペイント)
アクリル樹脂
5年〜6年